OOP Donk Bet Analysis

LJ ドンクベット戦略
BTN-LJ 3BP フロップ

LJ が 3bet コール後、OOP(先行)でドンクベットを打つ選択の全解析
スポット lj_3bp_btn_donk
データ MTTGeneral ICM 9m200 / PTpct50
深度 40BB / 35BB / 30BB / 25BB
ボード数 104枚

目次

  1. このアクションの概要
  2. 全体頻度と深度別推移
  3. カテゴリ別ドンク率
  4. 高ドンクボード(代表例)
  5. 深度別の変化パターン
  6. BTN(IP 側)への示唆
  7. 意思決定フロー(LJ 視点)
1
このアクションの概要
ドンクベットとは?
フロップでチェック権を持つ OOP 側(今回は LJ)が、IP 側(BTN)にアクションを渡さず先にベットすること。 通常は IP 側が CB(コンティニュエーションベット)を打つことが多いため、OOP からのベットは「ドンク(donk)」と呼ばれる。

BTN-LJ 3BP(BTN 3bet、LJ コール)で LJ は OOP に立たされる。BTN がプリフロップアグレッサーとして CB を持つ形になるが、 LJ 側にも Connected ボードでは先行ベットが有利になるシナリオが存在する。

📊
全体像:非常に選択的なアクション(平均 6〜7%)
104ボード中、有意な頻度(≥5%)でドンクを打つのは 22〜32 枚のみ。 残り約 70 枚ではほぼチェック(≤2%)。ドンクは「特定のボードだけで使う精密なアクション」。
BTN 視点でも重要
LJ がドンクしてきた場合、「Connected ボードでの OOP セミブラフ/バリューベット」を意味することが多い。 どんなボードでドンクが来やすいかを知ることで、BTN 側の対応精度も上がる。
2
全体頻度と深度別推移
40 BB
7.0%
全体平均ドンク率
35 BB
6.6%
全体平均ドンク率
30 BB
5.9%
全体平均ドンク率
25 BB
6.7%
全体平均ドンク率
全体平均ドンク率(深度別)
40 BB
7.0%
35 BB
6.6%
30 BB
5.9%
25 BB
6.7%
有意ボード数の推移(104枚中)
深度 ≥20% ボード数 ≥10% ボード数 ≥5% ボード数
40 BB 15 枚 18 枚 24 枚
35 BB 12 枚 20 枚 21 枚
30 BB 12 枚 14 枚 20 枚
25 BB 13 枚 25 枚 30 枚
読み取りポイント: 全体平均は 6〜7% で安定しているが、25BB では ≥5% の有意ボードが 32 枚と最多。 一方 40BB では ≥20% 超の高頻度ボードが 15 枚と最多。深いスタックでは「打つボードで積極的、打たないボードでは完全にチェック」という二極化傾向が強い。
3
カテゴリ別ドンク率
≥40%(非常に高い)
20–39%(高い)
10–19%(中程度)
5–9%(低め)
<5%(ほぼなし)
カテゴリ 枚数 40 BB 35 BB 30 BB 25 BB
Mid_Mono_Conn 1 72% 63% 37% 26%
Low_Mono_Conn 3 54% 54% 44% 42%
Mid_Conn 5 26% 28% 29% 32%
Low_Conn 5 22% 19% 10% 2%
High_Conn 10 9% 11% 11% 6%
King_Mono 2 0% 0% 11% 16%
Queen_High 6 6% 5% 5% 3%
Other_Mono 2 0% 0% 5% 10%
High_Paired 25 2% 1% 1% 5%
Ace_High 9 3% 0% 1% 2%
Low_Mid_Paired 5 0% 0% 1% 3%
Mid_Low 13 1% 0% 0% 2%
High_Mono_Conn ⚠ QJT♥ 6 0% 0% 1% 2%
King_High ⚠ 絶対打たない 7 0% 0% 0% 0%
⚠️
High_Mono_Conn(QJT♥ など)と King_High は絶対打たない
直感に反するかもしれないが、フラッシュボードの高いゾーン(QJT♥)でドンクはゼロ。 BTN の 3bet レンジが最も強く命中するボードでは、LJ は OOP の不利を甘受してチェックする。
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高ドンクボード(25BB 代表例)
9s 8h 7c
64.6%
Mid_Conn
レインボー中 Conn。
ストレートドロー豊富でセミブラフ多数
7h 6h 5h
52.6%
Low_Mono_Conn
モノトーン Low。
フラッシュドロー+ストレートドロー
8h 7h 6h
38.9%
Low_Mono_Conn
モノトーン Mid-Low。
LJ がドロー手を多く保有
Jh Th 9c
36.3%
Mid_Conn / 2-tone
2トーン Conn。
フラッシュドロー + 連続形
Js Th 9c
33.4%
Mid_Conn / rainbow
レインボー JT9。
ストレートドロー中心
6h 5h 4h
33.2%
Low_Mono_Conn
モノトーン最低 Conn。
低いカードで LJ 有利レンジ
Kh 7h 2h
31.9%
King_Mono(浅いのみ)
モノトーン King 散漫系。
深いと打たない
Ah Jh Td
31.1%
Ace_High 系
A high フラッシュボード。
LJ の OESD + FD で攻勢
9h 8h 7h
25.8%
Mid_Mono_Conn
モノトーン Mid_Conn。
深いほど(40BB: 72%)が最高値
ドンク率 棒グラフ(25BB)
9s8h7c
64.6%
7h6h5h
52.6%
8h7h6h
38.9%
JhTh9c
36.3%
JsTh9c
33.4%
6h5h4h
33.2%
Kh7h2h
31.9%
AhJhTd
31.1%
Ah9d9c
27.2%
9h8h7h
25.8%
共通パターン: ドンクが高い上位ボードはほぼ全て「Connected(連続形)」かつ「Mono(モノトーン)または 2-tone」。 BTN の 3bet バリューレンジ(AA/KK/QQ/JJ/TT/AK 中心)があまり命中しない低〜中位の連続ボードが主戦場(AQs・KQs は BTN コールレンジのためドンク判断に影響しない)。
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深度別の変化パターン
📈
深いほど増える系
Low/Mid Mono_Conn(876♥、T98♥ など)
深いスタックほどフラッシュドローの EV が高く、ポットサイズに対して大きなベットが打てる。 25BB ではフラッシュドロー込みでもポット圧力が弱まりチェックが増える。
40BB: 72% → 25BB: 26%(Mid_Mono_Conn)
📊
浅くなると増える系
Mid_Conn(rainbow)(987r、JT9r など)
浅いスタック(25BB)ではポット比率が相対的に大きくなり、ストレートドロー+セミブラフの EV が増加。 コネクテッドボードで OOP がポット圧力をかけやすい。
40BB: 26% → 25BB: 32%(Mid_Conn)
📉
浅くなると消える系
Low_Conn(rainbow)(876r など)
深いほどセミブラフとして機能するが、25BB では BTN のオールインリスクが高まり、 LJ はドロー手でのドンクを諦めてチェック/コール戦略に切り替える。
40BB: 22% → 25BB: 2%(Low_Conn)
カテゴリ 40 BB 35 BB 30 BB 25 BB 傾向
Mid_Mono_Conn 72%63%37%26% 深い → 高い
Low_Mono_Conn 54%54%44%42% 安定して高い
Mid_Conn 26%28%29%32% 浅い → 増加
Low_Conn 22%19%10%2% 浅い → 急減
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BTN(IP 側)のカウンター戦略への示唆
LJ がドンクしてきたら:「Connected ボードでの OOP セミブラフ混じりベット」
ドンクの大半はセミブラフ(フラッシュドロー、ストレートドロー)。純バリューだけで打ってくるケースは少ない。 したがって BTN はドンクに対してフォールドを多用することは搾取される可能性が高い。
BTN の CB 機会が多いのは King_High・Ace_High・High_Paired ボード
これらのボードでは LJ がほとんどドンクしないため、BTN は安定して CB を検討できる。 K72r, A94r などはチェックが返ってきやすく、BTN のアグレッション効率が高い。
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意思決定フロー(LJ 視点)
1
ボードは Connected(連続形:3枚以内の連続カード)か?
YES → Step 2 へ NO → ほぼチェック(Ace_High, High_Paired など)
Disconnected ボード(K72, A94 など)はドンク率 1〜3%。King_High は例外なく 0%。
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モノトーン(Mono)または Low-Mid レンジか?
YES(Low/Mid Mono_Conn)→ Step 3 へ(高頻度ドンク候補) NO(High_Mono_Conn = QJT♥ 等)→ チェック
QJT♥ など High_Mono_Conn は BTN の 3bet レンジが命中しやすく、LJ は不利。
3
スタック深度を確認
40BB(深い) 25BB(浅い)
深い(40BB):Low/Mid Mono_Conn で最積極的にドンク(T98♥: 72%)。フラッシュドローのEVが最大。
浅い(25BB):Mono_Conn は依然高いが、Mid_Conn rainbow が増加(9s8h7c: 65%)。Low_Conn rainbow は激減(876r: 2%)。
4
自分のハンドはドロー(セミブラフ)またはバリューか?
フラッシュドロー / OESD / バリュー → ドンク実行 ノードロー / 薄いコネクテッド → チェック/コール
ドンクレンジはセミブラフ中心。メイドハンドのドンクは少なく、チェック/コールでトラップも有効。
まとめ: LJ のドンクは「Connected + Low/Mid + セミブラフ有り」という3条件が揃ったときに機能する精密なアクション。 King_High・High_Mono_Conn ではチェックが絶対的な正解。BTN 側は「どのボードでドンクが来やすいか」を知るだけで対応精度が大きく向上する。
注目ボード:Ts7h6c は T-high 2tone で突出した高ドンクボード

T-high 2tone connected ボードの LJ Donk を比較すると:
・Ts9h8c(連番):40BB 24.5% → 30BB 0.1%(急落)
・Ts8h7c(gap 2):40BB 20.1% → 30BB 9.6%(緩やかに低下)
Ts7h6c(gap 3、低ランクゾーン):40BB 29.3% → 35BB 45.2% → 30BB 40.5%(高水準維持!)

BTN CB 率はいずれも 38-47% で同水準だが、LJ が 7-6 ゾーンで donk するのは LJ のコールレンジに 56s, 67s, 68s 等が多く含まれ、Ts7h6c を直撃するため
BTN は Ts7h6c でドンクが来た場合、レンジ優位は薄い。コール / フォールドの選択に注意。
MTTGeneral ICM 9m200 / PTpct50 — even_40 〜 even_25 — 104 boards
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