ドンクベットとは?
フロップでチェック権を持つ OOP 側(今回は LJ)が、IP 側(BTN)にアクションを渡さず先にベットすること。
通常は IP 側が CB(コンティニュエーションベット)を打つことが多いため、OOP からのベットは「ドンク(donk)」と呼ばれる。
BTN-LJ 3BP(BTN 3bet、LJ コール)で LJ は OOP に立たされる。BTN がプリフロップアグレッサーとして CB を持つ形になるが、
LJ 側にも Connected ボードでは先行ベットが有利になるシナリオが存在する。
📊
全体像:非常に選択的なアクション(平均 6〜7%)
104ボード中、有意な頻度(≥5%)でドンクを打つのは 22〜32 枚のみ。
残り約 70 枚ではほぼチェック(≤2%)。ドンクは「特定のボードだけで使う精密なアクション」。
BTN 視点でも重要
LJ がドンクしてきた場合、「Connected ボードでの OOP セミブラフ/バリューベット」を意味することが多い。
どんなボードでドンクが来やすいかを知ることで、BTN 側の対応精度も上がる。
有意ボード数の推移(104枚中)
| 深度 |
≥20% ボード数 |
≥10% ボード数 |
≥5% ボード数 |
| 40 BB |
15 枚 |
18 枚 |
24 枚 |
| 35 BB |
12 枚 |
20 枚 |
21 枚 |
| 30 BB |
12 枚 |
14 枚 |
20 枚 |
| 25 BB |
13 枚 |
25 枚 |
30 枚 |
読み取りポイント:
全体平均は 6〜7% で安定しているが、25BB では ≥5% の有意ボードが 32 枚と最多。
一方 40BB では ≥20% 超の高頻度ボードが 15 枚と最多。深いスタックでは「打つボードで積極的、打たないボードでは完全にチェック」という二極化傾向が強い。
| カテゴリ |
枚数 |
40 BB |
35 BB |
30 BB |
25 BB |
| Mid_Mono_Conn |
1 |
72% |
63% |
37% |
26% |
| Low_Mono_Conn |
3 |
54% |
54% |
44% |
42% |
| Mid_Conn |
5 |
26% |
28% |
29% |
32% |
| Low_Conn |
5 |
22% |
19% |
10% |
2% |
| High_Conn |
10 |
9% |
11% |
11% |
6% |
| King_Mono |
2 |
0% |
0% |
11% |
16% |
| Queen_High |
6 |
6% |
5% |
5% |
3% |
| Other_Mono |
2 |
0% |
0% |
5% |
10% |
| High_Paired |
25 |
2% |
1% |
1% |
5% |
| Ace_High |
9 |
3% |
0% |
1% |
2% |
| Low_Mid_Paired |
5 |
0% |
0% |
1% |
3% |
| Mid_Low |
13 |
1% |
0% |
0% |
2% |
| High_Mono_Conn ⚠ QJT♥ |
6 |
0% |
0% |
1% |
2% |
| King_High ⚠ 絶対打たない |
7 |
0% |
0% |
0% |
0% |
⚠️
High_Mono_Conn(QJT♥ など)と King_High は絶対打たない
直感に反するかもしれないが、フラッシュボードの高いゾーン(QJT♥)でドンクはゼロ。
BTN の 3bet レンジが最も強く命中するボードでは、LJ は OOP の不利を甘受してチェックする。
9s 8h 7c
64.6%
Mid_Conn
レインボー中 Conn。
ストレートドロー豊富でセミブラフ多数
7h 6h 5h
52.6%
Low_Mono_Conn
モノトーン Low。
フラッシュドロー+ストレートドロー
8h 7h 6h
38.9%
Low_Mono_Conn
モノトーン Mid-Low。
LJ がドロー手を多く保有
Jh Th 9c
36.3%
Mid_Conn / 2-tone
2トーン Conn。
フラッシュドロー + 連続形
Js Th 9c
33.4%
Mid_Conn / rainbow
レインボー JT9。
ストレートドロー中心
6h 5h 4h
33.2%
Low_Mono_Conn
モノトーン最低 Conn。
低いカードで LJ 有利レンジ
Kh 7h 2h
31.9%
King_Mono(浅いのみ)
モノトーン King 散漫系。
深いと打たない
Ah Jh Td
31.1%
Ace_High 系
A high フラッシュボード。
LJ の OESD + FD で攻勢
9h 8h 7h
25.8%
Mid_Mono_Conn
モノトーン Mid_Conn。
深いほど(40BB: 72%)が最高値
共通パターン:
ドンクが高い上位ボードはほぼ全て「Connected(連続形)」かつ「Mono(モノトーン)または 2-tone」。
BTN の 3bet バリューレンジ(AA/KK/QQ/JJ/TT/AK 中心)があまり命中しない低〜中位の連続ボードが主戦場(AQs・KQs は BTN コールレンジのためドンク判断に影響しない)。
📈
深いほど増える系
Low/Mid Mono_Conn(876♥、T98♥ など)
深いスタックほどフラッシュドローの EV が高く、ポットサイズに対して大きなベットが打てる。
25BB ではフラッシュドロー込みでもポット圧力が弱まりチェックが増える。
40BB: 72% → 25BB: 26%(Mid_Mono_Conn)
📊
浅くなると増える系
Mid_Conn(rainbow)(987r、JT9r など)
浅いスタック(25BB)ではポット比率が相対的に大きくなり、ストレートドロー+セミブラフの EV が増加。
コネクテッドボードで OOP がポット圧力をかけやすい。
40BB: 26% → 25BB: 32%(Mid_Conn)
📉
浅くなると消える系
Low_Conn(rainbow)(876r など)
深いほどセミブラフとして機能するが、25BB では BTN のオールインリスクが高まり、
LJ はドロー手でのドンクを諦めてチェック/コール戦略に切り替える。
40BB: 22% → 25BB: 2%(Low_Conn)
| カテゴリ |
40 BB |
35 BB |
30 BB |
25 BB |
傾向 |
| Mid_Mono_Conn |
72% | 63% | 37% | 26% |
深い → 高い |
| Low_Mono_Conn |
54% | 54% | 44% | 42% |
安定して高い |
| Mid_Conn |
26% | 28% | 29% | 32% |
浅い → 増加 |
| Low_Conn |
22% | 19% | 10% | 2% |
浅い → 急減 |
LJ がドンクしてきたら:「Connected ボードでの OOP セミブラフ混じりベット」
ドンクの大半はセミブラフ(フラッシュドロー、ストレートドロー)。純バリューだけで打ってくるケースは少ない。
したがって BTN はドンクに対してフォールドを多用することは搾取される可能性が高い。
- Connected / Mono_Conn ボードでドンクが来たら フォールド厳禁。LJ はセミブラフを多く含む
- King_High ボード(K72r, KQ4r など)でドンクが来ることはまずない → もし来たら ナッツ寄り と判断
- High_Mono_Conn(QJT♥ など)のドンクもほぼゼロ → BTN の CB 機会を失わず積極的に打てるボード
- 876r など Low_Conn の 25BB でドンクが来たら稀なシナリオ → バリューが重い可能性
- ドンクサイズを確認し、小さいサイズなら広くコール、大きいサイズはレンジで対処
✅
BTN の CB 機会が多いのは King_High・Ace_High・High_Paired ボード
これらのボードでは LJ がほとんどドンクしないため、BTN は安定して CB を検討できる。
K72r, A94r などはチェックが返ってきやすく、BTN のアグレッション効率が高い。
1
ボードは Connected(連続形:3枚以内の連続カード)か?
YES → Step 2 へ
NO → ほぼチェック(Ace_High, High_Paired など)
Disconnected ボード(K72, A94 など)はドンク率 1〜3%。King_High は例外なく 0%。
2
モノトーン(Mono)または Low-Mid レンジか?
YES(Low/Mid Mono_Conn)→ Step 3 へ(高頻度ドンク候補)
NO(High_Mono_Conn = QJT♥ 等)→ チェック
QJT♥ など High_Mono_Conn は BTN の 3bet レンジが命中しやすく、LJ は不利。
3
スタック深度を確認
40BB(深い)
25BB(浅い)
深い(40BB):Low/Mid Mono_Conn で最積極的にドンク(T98♥: 72%)。フラッシュドローのEVが最大。
浅い(25BB):Mono_Conn は依然高いが、Mid_Conn rainbow が増加(9s8h7c: 65%)。Low_Conn rainbow は激減(876r: 2%)。
4
自分のハンドはドロー(セミブラフ)またはバリューか?
フラッシュドロー / OESD / バリュー → ドンク実行
ノードロー / 薄いコネクテッド → チェック/コール
ドンクレンジはセミブラフ中心。メイドハンドのドンクは少なく、チェック/コールでトラップも有効。
まとめ:
LJ のドンクは「Connected + Low/Mid + セミブラフ有り」という3条件が揃ったときに機能する精密なアクション。
King_High・High_Mono_Conn ではチェックが絶対的な正解。BTN 側は「どのボードでドンクが来やすいか」を知るだけで対応精度が大きく向上する。
注目ボード:Ts7h6c は T-high 2tone で突出した高ドンクボード
T-high 2tone connected ボードの LJ Donk を比較すると:
・Ts9h8c(連番):40BB 24.5% → 30BB 0.1%(急落)
・Ts8h7c(gap 2):40BB 20.1% → 30BB 9.6%(緩やかに低下)
・Ts7h6c(gap 3、低ランクゾーン):40BB 29.3% → 35BB 45.2% → 30BB 40.5%(高水準維持!)
BTN CB 率はいずれも 38-47% で同水準だが、LJ が 7-6 ゾーンで donk するのは LJ のコールレンジに 56s, 67s, 68s 等が多く含まれ、Ts7h6c を直撃するため。
BTN は Ts7h6c でドンクが来た場合、レンジ優位は薄い。コール / フォールドの選択に注意。
MTTGeneral ICM 9m200 / PTpct50 — even_40 〜 even_25 — 104 boards
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